2012/02/12

 ボールベアリングをメンテナンス&交換してみよう。 


ベイトリールのスプールを支えるボールベアリング。

これが調子悪くなるとスプールの回転の抵抗となるわけですから
スプールが回転しづらくなるってことで
ブレーキ代わりになり飛距離も落ちてくるなどの影響があるわけで。


これは結構痛いですよね。
痛恨の一撃になりかねません。
薬草ごときでは足しになりません。

ですので、常に良好状態を保つために定期的なホイミ。。
じゃなく、定期的なメンテナンスが必要となるのですな。


せっかく高価なリールを購入してもメンテナンスをしないと
本来のポテンシャルを発揮できません。

ポルシェを購入してもメンテナンスをしないと
ボロジェになるってやつです。
ダジャレかよってやつです。
もったいないたらアリャしないってやつです。




私のベアリングのメンテナンスといえば
気が向いたらオイルをプシュっと挿すものでした。
オイル挿せば、滑らかな回転に戻るんでしょ?と思ってました。


だけどオイルを挿したときに
以前の古いオイルが除去されるわけではないですよね。

挿したときは滑らかにするオイルでも
時が経てば、頑固な油汚れって奴に変貌しているかもしれません。


当たり前のことなんですけど気がつきませんでした。

ベアリングの汚れをしっかりと落としてから新しいオイルやグリスを挿さないと
本当のメンテナンスじゃないんですよね。


で、ベアリングの洗浄ってどうやるのさ?洗濯機で丁寧洗いかい?
と思い調べたところ、パーツクリーナー等で洗浄するのだよとのこと。

脱脂とも言うらしいです。

脱する脂。
まぁ、ニキビケアのプロアクティブの仲間みたいなもんですかな。。




じゃあ、メンテナンスしてみましょうよってことですが
脱脂洗浄するためには
まずはベアリングをリールやスプールから取り外す必要があります。

う〜む。。
今まではベアリング着いた状態でオイルをプシュっと挿してたからなぁ。
まぁ、簡単に取れるんでしょ。
なんて思っていたら、



な、なんじゃこりゃぁ!!
なんだ、この横棒はぁ!?




こいつ。
こいつのせいで、ベアリング取れません。
スプールシャフトピンという頑固者。




取り外すには専用工具が必要だそうで。
その名もスプールベアリングリムーバー


専用工具を自作する人や、ペンチで取り外している人もいますが
スプールやベアリングを傷つけないように最新の注意を払ってねとのこと。

まぁ、そりゃそうだよねぇ。
専用な工具があるぐらいなんだから難易度は高いわなぁ。。



さてと。
チキンの私は専用工具の一択ですな。。



で、ざっと調べたところ
KTFさんとHEDGEHOG STUDIOさんで
スプールベアリングリムーバーを発見。

どちらもお値段2,980也〜。



息を大きく吸ってぇ〜、せーのー
高いわっ!!



まぁ、専用工具ですからねぇ。
汎用性が無いのだから大量生産するわけでもないし
単価高くなりますよねぇ。。


工具に3000円近くも払いたくないよって方は
HEDGEHOG STUDIOさんでは
スプールベアリングリムーバー1週間レンタル300円てサービスをされています。
これを利用されるのもアリだと思います。


で、私はってーと、超がつく面倒くさがりなので
何回もレンタルするのダルいので購入を選択。


さぁ、準備OK。
いざ開始!


今回の実験台はリベルトピクシー君。
コルクノブに変更したオシャレ君。



メンテナンスすると、ベアリングの状態がどんだけ改善するのか。
今回はこれを確認しないとね。

本当なら精密な実験が必要なんでしょうけど
まぁ、大雑把な実験で。

大雑把な実験でも分かるような変化があればそれは大きな変化ってことですよ。
やる価値ありってなわけですよ。
という勝手な論理で言い訳。。



実験てのは至ってシンプル。
スプールをフリーの状態にして指でスプールを回転させ何秒間回転するかってもの。
チカラ加減が適当なので5回ほど実施し、その平均をとりゃぁいいっしょ。

さて、現状はっと。
それ、シャララ〜。



2秒。
ん?ヒドくね?ヒドすぎね?



もう1台のリベルトピクシーで試してみる。

6秒。



まぁ、手抜きなのでライン巻いてある状態で試しているので2台に違いはあるのですが
それでも4秒差てのはラインだけの影響とは思えませんなぁ。

てことはベアリングの汚れや劣化したオイルが影響している可能性ありってことです。
これがメンテナンスで改善されれば、すごい!!ってこと。




では、分解開始。
まずはサイドカバー側のベアリング。

このベアリングを押さえつけているピンを
精密ドライバーやピンセットなどで取りはずす必要があります。



だがしかし、このピンが曲者。

外すときに飛びます。
そりゃもう凄い勢いで飛びます。
飛ばないように指で押さえてても飛びます。
本来は飛ぶために生まれてきたものってぐらい飛びます。


なので、取り外すときのオススメはこれ。
ビニール袋の中で取り外し作業してください。
これなら飛んでしまっても袋の中です。




ピンがとれたらベアリングを取り出します。



次にスプール側のベアリング。

出番だ、スプールベアリングリムーバー!




仕組みは至って簡単。
ねじ込んでピンを押し出すってだけ。



上からみても、横から見ても
シャフトピンに平行になっている状態にして、
手でスプールごとしっかりとホールド。

あとはゆっくりとねじ込んでいくだけ。
ぐにゅ〜という感覚で、あっさりとピンが抜けます。









これでベアリング取り外しの工程は終了。
お次は脱脂洗浄。



今回はパーツクリーナーはワコーズのものを使用。
ワコーズといえば、車やバイクでおなじみのメーカーなので実力は折紙つきでしょう。




で、肝心の洗浄を調べてみたのですが
ベアリングをピンセットや指でつまんで
10数秒スプレーし噴射の勢いで洗浄するって方法と、
ケースの中にベアリングを置いてベアリングが漬かるぐらい噴射し
ケースを振って洗浄するって方法があるそうです。

私が今回選択したのは前者。
噴射の勢いで洗浄するって方法。



ピンセットでベアリングを摘まんでセット。
3、2、1、噴射!



想像以上の噴射の勢い。
ピンセットで摘まんでいたベアリングを弾き飛ばす。
下に置いといたケースに叩きつけられるベアリング。


結果、私が選択したのは後者。
ケースを振って洗浄するって方法。。



ちなみにケースってのは器です。
なんでもいいんです。
ぶった切ったペットボトルの底部分でいいんです。



脱脂洗浄が終わったら
キッチンペーパーの上でしばし乾燥。




乾燥が終わったらオイルを挿します。

ここでの注意点はオイルを挿しすぎないってこと。
オイルの挿しすぎは、逆にオイルが抵抗となり回転が鈍るとのこと。
ミイラ取りがミイラに。
オイル挿しがオイルに。



後は組み立てるのみ。

まずはサイドカバー側。
ベアリングを戻して、ピンを精密ドライバーなどでハメ込みます。

取り外す時よりはピンが飛ぶ可能性は低いのですが
念のため、ビニール袋内で作業することをオススメします。


次にスプール側のベアリング。

スプールベアリングリムーバーのねじを一旦取り外し
反対側の軸の太い方をに変更。

今度はねじ込んでピンを押し込むってだけ。
やり方も同じ。

まずはシャフトピンを指でスプールの穴に差し込む。

上からみても、横から見ても
シャフトピンに平行になっている状態にして、
手でスプールごとしっかりとホールド。

あとは左右対称ぐらいの長さまでゆっくりとねじ込んでいくだけ。







メンテナンス終了!!
いざ実験!!

それ、シャララ〜。

鼓動が高鳴るぜ〜!
どんぐらい回りまくっちゃうのさ〜!?




2秒。




。。え?




。。ええ!?





もう1台も試すが、メンテナンス前と同じ6秒。

うーむ、変化が全くないってのも考えにくいよね。
となると、考えられる可能性としては
ベアリングを脱脂洗浄しきれていないってこと。


ベアリングにはボールが丸見え状態で異物混入しやすいけど
メンテナンスしやすいよっというオープンタイプと、
シールドで壁しているので異物混入には強いけど
メンテナンスしにくいよっというシールドタイプがあり、
今回のベアリングはシールドタイプ。


つまり、シールドが邪魔して脱脂洗浄しきれてないんじゃない?という疑い。


で、シールドタイプにも2通りあり
Cリングでシールドを押さえていてあって、
針などでCリングを取り外せばシールドを取り外せて
またシールドの取り付け可能だよっていうリングタイプと、







取り外し不可ですよっていうシールドタイプがあり、
今回のベアリングは取り外し不可のシールドタイプ。


まぁ、取り外し不可ってのは取り外せないってわけじゃなくシールド破壊して取り外せます。
ようは、破壊して取り外すので再度取り付け不可ってこと。
今後はオープンタイプとして生きていきなさいってこと。



必要なのは覚悟のみっ!
破壊だっ!




シールドの素材はやわらかいので取り外しは比較的簡単。
精密ドライバーなどで、へこましてねじ込んでテコの原理でぽんっ。
オープンタイプの出来上がりっと。







で、再度脱脂洗浄&オイル挿し。


いざ実験!!

それ、シャララ〜。

鼓動が高鳴るぜ〜!

どんぐらい回りまくっちゃうのさ〜!?




2秒。。だとぉっ!?




シールドってのはボールの抵抗になるので
それを取り外したので少しは変化があるはず。

それが全く変化なしとなると考えられるのは。。



ベアリングの寿命。



既にベアリングが大往生をとげているということ。

リールを使うたびに常に回転している部分ですから消耗部品なのです。
いくらメンテナンスしたからといって
永久に同じベアリングを使えるわけではございません。
定期的に交換するべき部品なのです。


で、私はってーと、購入してから同じベアリング。。


いきなり壊れるわけではなく、徐々に劣化していくので老朽の変化に気づきにくいのです。
け、けっして私が鈍感ってわけじゃないんですよっ!

つーか、どう言い訳しても、気づけよってレベルですな。。



てことで、ベアリング交換決定なのですが
どうせ交換するんだから、このタイミングでアレいれてみましょう、アレ。


リールチューンの第一歩の定番中の定番。
セラミックボールベアリング。
通称セラベア。



従来のスチール製ベアリングと比較して高性能のベアリング。
低摩擦、低発熱、高硬度。

従来のベアリングとくらべ軽いチカラで回るベアリングなので
軽いルアーをキャストしやすくなる、
軽いチカラでキャストしやすくなるので
ロッドのブレも少なくアキュラシー性の向上などのメリット盛りだくさん。

つまり要約すると、回る、ぐるぐる、びゅーん!てこと。


ベアリング屋さんを探して購入って方法もあるのですがベアリング交換初心者なので
バスフィッシング界のセラミックボールベアリング販売有名所の
ZPIさん、KTFさん、HEDGEHOG STUDIOさんのいずれかから購入という王道でいきます。

ZPIさんはオープンタイプ。
KTFさんはドライ(オイル注油なし)のオープンタイプ。
HEDGEHOG STUDIOさんはシールドタイプ。


で、これはもうどれもいいベアリングなので、あとは好みですな。


私の選択はHEDGEHOG STUDIOさん。





しばらく使ってみてメンテナンスが必要だなぁと思ったらシールド壊してオープンに変更してメンテナンス。
メンテナンスが必要なほど劣化してこないならある程度の年月使ってベアリング交換。

今回[ベアリングは交換すべし]という教訓を得ましたからね。
定期的に交換するということを前提とすると
できるだけメンテナンスとか、面倒くさいことを避けたいんよねぇ〜。
面倒くさがりなもんでぇ〜。だる〜い。




ということで、セラミックボールベアリングに交換。

いざ実験!!

それ、シャララ〜。

鼓動が高鳴るぜ〜!
どんぐらい回りまくっちゃうのさ〜!?




シャララ〜。



シャララ〜。


え?


シャララ〜。


ええ!?


シャララララ〜〜。




17秒!!!!




まぢですか!そんなに変わるんですか!?
せいぜい10秒になる程度だと思ってましたよ!
さすがに17秒は疑うぞ。

てことで、もう1台のピクシー君にもセラベア装着。




シャララララ〜〜。




17秒!!!!



うおー!すごーい!!
2台とも同じ17秒ってことは確定でしょ!!

つーか、逆に今までの2秒って、6秒って。。
よく釣りしてたねってレベルだな。。




永かった戦いもこれにて終了です。

確かにキャストしてたときにルアーが浮き気味になるとか、
いまいち飛距離がでないなぁ〜とか違和感を感じてたときはあったんですけどね。

スプールに巻いたライン量が多すぎたのかなぁ?程度にしか思ってませんでした。

まさかボールベアリングが寿命とは。。
徐々に劣化していくってのは変化に気づきづらいもんなんすね。

皆さんも思い当たる節がありましたら、ベアリングが寿命かもしれませんよ〜。



さぁ、春が楽しみだっ!!


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